私はヴァイオリンの先生歴がそれなりに長いのですが、かつて、生徒さんの親の方が年上の頃に「もっと厳しく怒ってください」などといろいろ注文を出されたことが多かったです。
何か未知の事柄をマスターするときは、なんでもそうだと思うのですが、
ヴァイオリンを習い、それなりに弾けるようになるには、楽器のもつ理(ことわり)を知って扱えるように自分がマスターするしかない道のりです。
自分の弾き方が悪ければ、それなりの音しかでない。
自分の想いや身体の状態がダイレクトに音になる楽器。
つまり
「自分の現実を望む方に変えるには、自分のなかの何かを変える」
というスピリチュアルなシンプルな真実に日々向かいあいながら、上達を目指す楽器なのです。
「人間だもの〜」ではないですが、いろんな側面がある私たち。
その道のりは長く、一方音楽が表現できる世界の可能性は果てしない。
だから、何かを教えるにあたって、厳しく怒ればとか、優しく褒めればというのは、個人的なエゴや性格に対応する枝葉で、それはそれでとても大切なことだけれど、
一番伝えたかったのは、根幹。
あなたのお子さんは、そのすばらしい営みにチャレンジしているところで、そしてあなたは、お子さんにそのすばらしい教育のチャンスを与えているのよ!
と今より若かった私は、心のなかで思うだけで言葉にできるほど、自分のなかでまとまっていませんでした。
(厳しいと優しいと〜音楽とスピリチュアルと〜その2に続きます)