音楽ヒーリングとは に関連した倍音のお話です。
「音色」音の色と書くように、音が持つ色のような個性的な特徴。
お好きな音色ってありますか? お好きな声のタイプはどんな声でしょう。
音色の違いはその音がもつ倍音成分の違いという見方もできるかもしれません。
きょうは「倍音」って何?というお話です。
下の写真は、理科の時間でやったよ!とつい先日小学生が話してくれたモノコードです。覚えていらっしゃいますか?
モノコードはピタゴラスが実験で使ったものだそうです。音響箱に弦を張って、長さ、太さ、引っぱる力などを変えることで、音程が変わるのを測定できます。「強く張ったら音が高くなる」とか「弦長が長くなれば音が低くなる」のが、見て聞いて理解しやすい実験ですね。(ギターやヴァイオリンなど弦楽器は、全てこの原理を利用しています)
モノコードで実験すると、ある音の弦長を2分の1にすると、周波数が2倍になった音がでます。これが1オクターブ上の音です。
このように弦長を1/2 1/3 1/4 とかえていくと違う音程が生まれて、音階ができます。
けれども「基音」(基本となる音)をならすだけで、実はその周波数の2倍3倍4倍etc. といった音も自然発生的に生まれます。これが「倍音」です。
(写真は(株)島津理化さんからお借りしました)
倍音をどこまで認識できるかは個人差があるのですが、私たちは空気中に自然発生した倍音も聴いていて、そのブレンド具合によってでてくる個性的な特徴を音色や声の特徴として感じ取っています。また倍音同士が合成されてまた新たな倍音も生まれます。(イメージ的には、静かな湖に石をいくつか投げたときに生まれる水紋が重なりあうみたいな感じでしょうか。)
特に自然になかにいくと、倍音の重なりがとても多様多彩です。なので、自然のなかに行くと安らぐ秘密の一つはその倍音の多さにあるともいえます。自然のなかはリラックスできて、私も大好きです!
私はヒーリングセッションをするようになって初めて気づいたのですが、演奏するときや、一人で自然のなかにいるときなど、周りの倍音を自分の限界まで聴き取るぞ!といつも全身耳ダンボ(古い〜)になって集中していたようです。
そんな日々を重ねて来ていたおかげか、ヒーリングを始めた時はクレアオーディエンス(透聴〜五感を越えた霊的な聴覚)が一番馴染みがあって、よく使っていました。
私たちは、リラックスすると微細なところまで聴き取ろうとするし、聴くことで身体も心もほぐれます。
毎月ひらいている音楽ヒーリングお茶会で、必ずお聴きいただいているクラヴィコード。(右の写真がサロンにあるクラヴィコードです)
クラヴィコードはとても倍音の多い楽器です。現代のピアノやキーボードは、実はあまり倍音がでないような調律が主流なのですが、クラヴィコードは自分で調律ができるので、より倍音が増えるような歴史的な調律を選んでいます。
クラヴィコードの響きを浴びるとリラックス効果が深まるので、音楽浴と名付けたいくらいです!
そして音楽ヒーリングお茶会では、ご希望の方にはヴァイオリン10分体験もしていただいています。
読んだだけでは、モノコードの話がピンと来ない方にも、実際楽器を使って音をだしていただくと、体感&納得していただけるので、ご興味のある方はどうぞお気軽にご参加ください。