音楽には 自分の気分やら体調やら状態に働きかけるパワフルなチカラがありますね。
お好きな音楽をお尋ねすると、どなたもほんとうに色々聞かせてくださり 私は音楽を仕事にしていますが、知らない音楽の方がずっと多いんだなあ〜とよく感じます。(それで未知の音楽を聴く機会になるし、世界の多様性と豊かさを感じてとても嬉しい!)
その音楽の多様性のなかでも、私は音楽によるヒーリングをご提供するのが、とても好きです。
では
音楽ヒーリングって 何?
その1の今日は 音楽のもたらす癒しのチカラが大好き!と感じた私の原体験をご紹介します。
遡ること20代の頃、ヴィオラを抱えて一人で老人ホームに訪ねていったことがあります。(一方、子供はヴァイオリンが圧倒的に大好きですね!)当時はボランティアと言う言葉が、まだ社会で使われていなかった頃です。
集会室で、演奏と対話で和やかなひとときを共に楽しんだ後、走り回っているスタッフさんへの労いの気持ちを伝えたくて廊下で弾かせてもらったり、集会場に出て来られない方々にもお届けしたくて居室も回りました。
あるお部屋のおばあさん。
ご挨拶したけれど、窓の方をむいたまま返事はなく。でも、そういう気持ちのときはあるよね〜っと一曲日本の歌を弾かせてもらいました。
すると、どうでしょう。
ささやくような歌声が聞こえてきます。
おばあさんが、窓の外を見ながら歌っている。
それも、私が弾いたのとは違ううたです。
退出のご挨拶のときも返事はなかったけれど、柔和な表情の横顔とボソボソ聞こえてくる歌声に、何か役割を果たしたようなあたたかい気持ちになりました。
ソウルフードってよくいわれるけれど、ソウルソングってのも あるんだな
それがどの歌なのかは 自分だけが知っていて 自分にとっての大切な想いにつながる鍵になる
深いところで ああそうなのかと 腑に落ちた感じがしました。
最後は数人が寝ていらっしゃるお部屋。ベット傍に行って一人ずつに挨拶をして〜やっぱり返事はなかったけれど、同じように弾かせてもらいました。
すると、またまた低いつぶやきがあちこちから聴こえてきます。ベットで仰向けになった数人が一斉に違う歌を口ずさみ始めたのです。
初めて遭遇した光景に一瞬???
理解を越えたものに出会った時によくあるように、私は衝撃のあまり挨拶もそこそこに脱兎のごとく逃げだしてしまいました。(まあ 今より若かったし。。)
後でお聞きしたら、夜までその様子は続いていたのだそうです。
音楽は言葉を越えて、ハートからハートに直接伝わる
琴線に触れる音楽〜
よく聞く言葉ではあるけれど、それを初めて身をもって実感した日でした。
私にとって、音楽のもたらす癒しのチカラに対する深いところでのゆるぎない信頼をつかんだような、尊い出会いとなりました。
そんな音楽のもたらすヒーリングお茶会を毎月2回平日夜と土曜日午後に開いています。
7月12日(土)13時〜15時 中目黒サロンにて
詳しくは こちらの記事でご案内しています。