超感覚的世界〜いわゆる霊能力とかサイキックといわれる世界です。
この霊的な認識能力には、色んな段階が(もちろん私も含めて)ありますが、超感覚的世界へと意識がひらかれていくにあたっての心得や道標が、ルドルフシュタイナーの『いかにして超感覚世界の認識を獲得するか』に、わかりやすくあるので、これからシリーズでシェアしていきます。
今日はその6です。
外界における万象のことごとくが壮麗な神性の輝きに充たされています。しかしこの輝きを体験するには、まず自分の魂のなかに神性を見出さねばなりません。
だから超感覚的世界を開いていく者は、ひっそりと孤独に自己沈潜する時間を生活の中に確保する必要があります。しかしその時間が自分の自我の欲求に従うだけでおわるなら、意図したこととは反対の結果しか生じないでしょう。
このような瞬間には、むしろ自己の体験した事柄、外界が開示してくれた事柄の余韻を全くの孤独の静けさの中で、思い出として響かせるべきなのです。
どの花も、どの動物も、どの行為もこのような沈黙の瞬間には、予期せざる秘密を打ち明けます。そしてこの体験を得ると、違った目で外界の新しい印象をもつようになります。 p34
私はシータヒーリングを使って超感覚の世界を開いていますが、まさにシュタイナーの仰る通り!! という実感です。
シータヒーリングをより使いこなすためにとか、上達したい人のためのアドバイスがあるとしたら、まさに上の一節です。これ!
次々に移り変わる印象を楽しもうとする人は自己の認識能力を鈍らせます。何かを享受したあとで、この楽しみから何かを明らかにさせる人は、自分の認識能力を育成し、向上させます。
サイキックなチカラが開けてくるととても世界が広がって楽しいものです。
けれども認識能力を育成し向上させるか、或は逆に鈍らせるかは、一体どこがどう違うのか。目に見えない世界だけに、自分の妄想か確かな超感覚的能力かの判断はとても重要です。
認識能力の上達のために大切なことを、シュタイナーは明確に伝えてくれています。本当にありがたい道標だなあと思います。
『あなたの求めるどんな認識内容も、あなたの知的財宝を蓄積するためのものなら、それはあなたを進むべき道からそらせます。しかしあなたの求める認識内容が人格を高貴にし、世界を進化させるためのものであるなら、それは成熟の途上であなたを一歩前進させます。』
この原則は厳格に遵守されなければなりません。そして誰もこの原則を人生の規範にする以前には、超感覚世界を歩む者たりえません。
『如何なる理念も理想たりえぬ限りは魂の力を殺します。しかし如何なる理念も理想足りうる限りはすべてあなたのなかに生命力を生み出します』
自分の人格を高貴にするもの、世界を進化させるもの、理想的な理念。
これらを尊ぶ価値観が超感覚的世界の認識力を増すことにつながる、というシュタイナーの言葉は、わかりやすいでしょうか、わかりにくいでしょうか。
私にはとても明確でクリアーな感じがします。
邪(よこしま)なものが、たどり着く先は虚しさなのは、誰もが一度は体験したり知っているのではないでしょうか。
成熟という言葉は、様々な学びが必要な道だという私たちへの励ましかもしれません。
私たちはみな人間なので、いろんなことを体験するけれど、自分を責めることなく、省みながら、前向きに進んでいきたいなあ、と思うのです。
今日の最初の引用をくりかえします。
外界における万物ことごとくが壮麗な神性の輝きに充たされています
これをより認識できるのが超感覚世界なのです。
ね、楽しいでしょ♪
その7に続きます。