超感覚的世界〜いわゆる霊能力とかサイキックといわれる世界です。

この霊的な認識能力には、色んな段階が(もちろん私も含めて)ありますが、超感覚的世界へと意識がひらかれていくにあたっての心得や道標が、ルドルフシュタイナーの『いかにして超感覚世界の認識を獲得するか』に、わかりやすくあるので、これからシリーズでシェアしていきます。

超感覚的世界の道のり その1

超感覚的世界の道のり その2

超感覚的世界の道のり その3

超感覚的世界の道のり その4

今日はその5です。

感情は魂にとって、肉体にとっての栄養分に等しい存在です。もしパンの変わりに石しか与えられなければ肉体は活動を停止します。魂も同じです。魂の栄養分としての尊敬、敬意、畏敬などの感情は魂を健全に力強いものにし、特に(超感覚世界の)認識活動に活力を提供します。認める価値があるものを過小評価したり、軽蔑したり、反感をそれに感じたりすることは、反対に認識活動を麻痺させ、不活発にします。P32

『尊敬や敬意が自分の魂の栄養になり、人を健全に力強くする』ELL54_arantma500-thumb-260xauto-2911

どうお感じになりますか。私たちが生きる時の、健全な強さの拠り所はまさにここ!だなと私は感じるのですが、いかがでしょうか。

尊敬する人との出会いが、自分の人生によき影響をもたらすかは、どなたもご経験があると思いますが、それは自分の魂の栄養になる感情が豊かになっていくからなのですね。なるほど、と合点がいきます。

 

ある外的印象から他の外的印象へと絶えず駆り立てられている人、常に気晴らしを求めている人は、超感覚世界の認識の世界がひらかれていく道を見失います。

外から印象を受けとる時に、常に豊かな内面生活が主導権を持ち続けるべきです。深い豊かな感情を内に秘めた人が美しい地方を旅する時、感情の貧困な人とは別の体験内容をもちます。内面の体験が外界の美をひらく鍵を私たちに与えてくれます。

外界との関係を豊かな内容あるものにしようと思うなら、自分の感情や表象を大切に育てなければなりません。P33

『自分の人生に豊かな内容をもたらすには、自分の感情を大切に育てること』というのは、とても納得できることではないでしょうか。

ヒーリングでは、様々な感情がでてくるお悩みや痛みがテーマですが、癒やされるたびに自分の感情の豊かさが増していきます。

誰もが癒やされていくにつれて、自分の人生に豊かな内容が現れてくるのは、自分の感受性が世界の豊かさに対してひらかれていくということなんですね。

だからこそ、最も痛くて触れたくないところほど、最も自分自身の豊かさを閉じ込めているよ!という未来に癒やされている自分からの呼びかけなんだね、感じるようになりました。

その6に続きます。