なにかの事情で本を1冊しか持てなくなるとしたら、最後まで持っていたいのはどの1冊ですか?
本が好きな人にとっては、究極の断捨離かもしれません。私は、子供の頃から本が好きで、また今まで引っ越しが多かったこともあり、よくそんなことを自問自答していました。
勿論人生の場面の折々で変わるものだと思うのですが、シータヒーリングに出会ってからは、この本が不動の1冊になっています。
こちらです。 シュタイナー宇宙的人間論〜光、形、生命と人間の共振
シュタイナーは、多面的多層的に膨大な仕事をされていますが、この本は彼が最晩年に到達した境地を自由自在に語っている講義集です。
自分の意識の変化に応じて読み取れることが変わっていく本は、人生でずっと携える価値のある本がもつ特徴ですが、まさにこの本は、自分のエネルギー状態が変わっていくにつれ内容が観えてくる私にとって大切な1冊です。
私は、シュタイナーが語ることをまだぼんやりとしか理解できないこともたくさんあるので、これからも長くつき合っていきたいのですが、いつどのページを開いても、新鮮で神聖なるエネルギーに包まれる本です。
訳者の高橋巌さんの後書きから、ご紹介します。
『本書はシュタイナーの観点からみた生態学(エコロジー)の代表的な作品である。(略)〜
前半は大宇宙の多様な秘密を一つ一つ「渡り歩きながら」その同じ秘密を人間のなかに再発見しようとしている。4聖獣から魚、蝶と蛾、昆虫、、爬虫類、更には、植物、鉱物の一つひとつのなかに、どれほど深い叡智が生きて働いているかを詳細に述べている。
後半は霊的な存在達のことを、シュタイナーの全講義録のなかでも類がないくらい具体的に、詳細に語っている。様々な自然の営みを渡り歩き、自然全体の進化と共同作業の現れを確認するという宇宙の旅の成果は、最後に次の格言にまとめられている。
自分自身を知りたければ
宇宙の至るところに目を向けよ。
宇宙を知りたければ
自分の内なる深みを見よ。
最終章は、人間関係論に集中している。なぜなら、生態学(エコロジー)の精神と言うべきものは、基本的に他者との相互理解の上にたてられた存在への愛だからである。そして最後にシュタイナーはこう強調している。
こんにち、われわれの最も緊急にやるべきことは、税制改革でもwウィルソンの説く国際強調でもなく、教育を通して文化に目覚めることだ。』
スピリチュアルヒーリングではスピリチュアルな世界にふれますが、それは自分自身を知ることでもあり、宇宙の至るところに目を向けることでもあります。 また宇宙を知ることは、自分の内なる深みを見ることでもあります。
当たり前に感じる生活のなかに、どれだけミラクルな豊かさが満ちていることを感じられるか、創っていかれるか、それはひとえに私たちの意識によるのです。
シータヒーリングのセミナーは、そんなスピリチュアルな世界への誘いです。またセッションが、そんな世界に足を踏み入れる機会になることもあると思います。
まやかしでもなく、うわついた夢物語でもなく、私たちの生の可能性を最大限にひらいていく現実的な世界だと、つくづく感じるのです。