秋、私たちの内面も豊かに実り深まっていく季節。

そんな秋のひと時にゆったりと深呼吸できる癒しの音楽をこれからシリーズでご紹介していきます。

秋におすすめ癒しの音楽 その1 バッハのゴールドベルグ変奏曲

秋におすすめ癒しの音楽 その2 モーツァルトのクラリネット

秋におすすめ癒しの音楽 その3 ベートーヴェンのカルテット

秋におすすめ癒しの音楽 その4 ヘンデルのメサイア

秋におすすめ癒しの音楽 その5 ハープ

秋におすすめ癒しの音楽 その6 シューベルト

今日はその7です。

画家や小説家など芸術家の最晩年には、ある種の軽みの境地に達する作品が生まれるなどといわれますが、音楽でもそういう作品がたくさんあります。

いろんなことを体験したからからこその『それも、いいんだよ〜』と包んでくれるような器の大きさがあるうように感じます。作品に触れることで、ああ、いいんだ、今は一休みしようとか、先に進もうとか、今の自分を素直に感じられるようなチカラがあるのかもしれません。

今日はそんな曲をいくつかご紹介します。

MAR78_kosumosumurasaki500-thumb-260xauto-3649

まずは、ブラームスの後期のピアノ小品集です。

間奏曲Op.118−2 やOp.119−1 またはOp.117−1や117−2 ロマンスOp.118ー5 など、ブラームスの響きがお好きな方には、とても愛されています。

特にOp.118−2は、どなたの心にも響く美しさ〜ではないかしら、と思うのでよかったら試聴してみてくださいませ。 試聴19番デス。

今日ご紹介したピアニスト、エレーヌグリモーは、澄み切った美しい演奏をなさって、聴く人に作品のエッセンスが伝わってくるように感じます。私は大好きです。

そして今日ご紹介したものは、上にあげたブラームス後期小品集だけではなく、やはりベートーヴェンの後期の作品でピアノソナタ第30番(試聴40〜42)、31番(試聴43〜45)もはいっています。そしてベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番や、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、他ラヴェル、ガーシュイン、シューマンなどなど、CD6枚組またはmp3で、お求めやすいお値段になっていました。

もしこの方の演奏がお好きな方で、この際聴いたことない他のクラシックのピアノ曲も味わってみたいと言う方には、とってもおススメのセットだと思います。もしかしたら新たな世界がひらけてくるかもしれません。

上はmp3版で、下は同じ内容のCD版です。試聴はありませんが、CD版の方が安いのでご参考までに。

 

下のyoutubeでご紹介するラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、一時期はやった『のだめカンタービレ』で、とてもカッコよく、そしてあちこちで流れていた曲です。

エレーヌグリモア ブラボー!そしてこの曲いいなあ!という両方が感じられるというのは、本当に素晴らしい演奏家&音楽家だと思うのですが、いかがでしょう。 この映像は1楽章ですが、全3楽章の曲です。

 

(おまけ:私は協奏曲の喜びと難しさは、ソリストとオケの人達がいかに協奏できるかだ、と感じてます。

音楽に限らず、人が集まるプロジェクトってそういう素晴らしさと難しさがあるのは、どなたもお感じではないでしょうか。

プロジェクトの一人一人が存分に本来のチカラを発揮すると、相乗効果で思いがけないよいことが生まれるものですが、沢山の違った立場の人達が集まるオーケストラで演奏する時は、いつも社会の雛型のようだなあ〜なんて感じます。

そんな意味でも、素晴らしい協奏曲の演奏を聴けるのは本当に幸せです。(ちなみに交響曲は、響きが交じる世界で、やはり大好き。)

ヒーリングは『生きている幸せ感が増えていく人生の旅に、お役に立つのが癒しの仕事の喜び』なのですが、音楽で例えていったら、生きている幸せ感が増えていく人生の旅をする人が増えたら、より素敵なアンサンブルが生まれていくだろうな、という感覚なのです。)