秋にむかうこれから、私たちの内面も豊かに実り深まっていく季節。
そんな秋のひと時にゆったりと深呼吸できる癒しの音楽をこれからシリーズでご紹介していきます。
秋におすすめ癒しの音楽 その1 バッハのゴールドベルグ変奏曲
秋におすすめ癒やしの音楽 その3 ベートーヴェンのカルテット
バッハ、モーツァルト、ときたので、第3回めはベートーヴェンです。
ベートーヴェンの有名な名曲は第9、運命、田園、月光、熱情、などなどたくさんあるので、今回はあまり知られていない名曲をご紹介します。
弦楽四重奏曲〜ヴァイオリンが2つとヴィオラとチェロの4人で演奏する形態です。マイナーですけれど、作曲者の内面性が鮮やかにあらわれるジャンルなので、聴いている人も自分の内なる世界が果てしなくひろがっていくような感じがあります。
今日ご紹介するのは弦楽四重奏曲 第15番。あのベートーヴェンの代名詞のような第9と同じ頃の作品です。
特にご紹介したいのは3楽章です。
“Heiliger Dankgesang eines Genesenen an die Gottheit, in der lydischen Tonart” Molto Adagio – Andante という長いタイトルがあります。
日本語訳すると「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」
病や大きな困難を越えた時は、聖なる感謝がわいてくる〜というご経験は、どなたにもあることですが、ベートーヴェンの個人的な想いがあふれる響きは、私たち一人一人のハートに深く響くのではないでしょうか。
今回ご紹介する演奏は一つに絞れなかったので、youtubeから3組ご紹介します。
相性があうのがあるといいなと思い選びました。1はレトロだけどいまだ人気。2はライブ映像 3はいぶし銀のようといわれてます。そしてベートーヴェン画像つき。
1レトロだけど人気があります。 3楽章は19m24sあたりからです。
2演奏している映像つきで。3楽章は19m25sあたりからです。
3いぶし銀のよう、と人気。3楽章のみですが、ベートーヴェンの画像つき。
個人的体験としては、10代のとき初めてこの曲を聴いて、生きている間にこれを演奏できるような自分になりたい!と思った曲のひとつ。
一人ではできない曲だし、今まで何度かチャンスに恵まれましたが、まだまだこれからというところです。この曲loveな方、一緒に演奏しませんか。